ふと鏡を見たときや集合写真を見たときに自分の肩の高さが違うと思ったことありませんか?
自分歪んでるんだなぁって漠然と思っている方が多いと思いますが、原因を知ったら治す事も難しくありませんよ!
肩は肩甲骨の位置で決まる
肩の構造を見てみましょう。肩は肩甲骨と鎖骨(その下の上腕骨)というのが分かると思います。
胸郭が肩をしっかり支えている訳ではなく、肩甲骨と鎖骨は浮いています。胸郭とはそれぞれ肩甲胸郭関節と胸鎖関節でつながっていて、二つの骨は肩鎖関節で繋がっています。
胸郭と構造的に直接繋がっているのは小さな胸鎖関節だけで、肩甲胸郭関節は筋肉を介して繋がっている他とは構造が違う機能的な関節です。
肩の位置というのは肩甲胸郭関節の筋肉がとても大きく影響してきているのです。
肩甲骨の位置がずれる原因
では、肩甲骨の位置がずれる原因について考えてみましょう。
筋肉の拘縮
肩甲骨は筋肉を介し胸郭の上を滑るように動きます。挙上・下制・内転・外転・上方回旋・下方回旋と可動性が高くそのバランスは筋肉で制御されています。
日常生活での体の使い方や癖で肩甲骨はとてもバランスを崩しやすく左右のアンバランスを起こします。
《例》
- バッグを肩にかける→挙上(僧帽筋上部・大菱形筋・小菱形筋・肩甲挙筋の短縮)
- 重いものをぶら下げる→下制(この場合、挙上筋の伸長)
- 子供を抱き抱える→挙上・外転(挙上と小胸筋)
- 書き物をする→外転(小胸筋・前鋸筋の短縮)
- パソコン・マウス操作→外転(小胸筋・前鋸筋の短縮)
ざっくり書きましたが、このように普段の生活でいつも同じ腕で同じことをすると左右で筋肉の差が出てきてバランスが崩れるのです。
見ていただくと分かるように、肩甲骨は挙上・外転の作用がとても多く使われています。それに伴う筋肉は疲労しやすく拘縮する筋肉となります。
また、重いものを手にぶら下げる動作は下制とありますが、下へ引っ張っている訳ではなく重力で引っ張られているので下制の筋肉はそれほど作用はしていなく、挙上筋が伸ばされている感じになります。
片方の肩にはバックをかけ、片方の手で荷物をぶら下げる。という行為は片方は収縮し片方は伸張するので左右差がとても大きくでてしまいますね。
胸郭の歪み
肩甲骨のずれは筋肉の影響が大きいと書きましたが、肩甲骨に面している胸郭の歪みも関係してきます。
胸郭が左右歪むことで、肩甲骨の動きも位置も左右で異なってきます。必然と筋肉のバランスも崩れてきます。
肋骨の高さ、前屈したときの背中の高さが左右違う場合は胸郭の歪みが考えられます。
胸郭の歪みは背骨・骨盤が大きく関係してきていますのでそちらからの調整から必要です。
ここで書いている骨盤の歪む座り方も参考にしてくださいね。
一見肩と関係なさそうに感じますが、骨盤の歪みから背骨の歪みに繋がります。心当たりがあればここから改善する必要があるでしょう。
肩甲骨はがし
肩甲骨は胸郭の上を滑るようにあらゆる方向に動きます。左右どの動きもスムーズに動くことが理想です。
肩甲骨周りの拘縮している筋肉を緩めて動きを出していく肩甲骨はがし。
簡単なので毎日行いましょう!毎日行うことで徐々にはがれていくので頑張って。
- 肩に軽く指先を置きます
- 肘で大きく円を描くようにまわします。
- 特に後ろから下へを大きく描くように!
肩甲骨の内転と下制を大きく動かすことで、拘縮されがちな外転と挙上の筋肉を緩めることができます!後ろから下を特に大きく動かしてくださいね(^_-)
まとめ
人それぞれ肩の高さが違う原因は違います。原因を突き止め、歪みを改善してみましょう。
フラットで綺麗な肩は第一印象も変わる美姿勢の基本ポイントです。毎日の意識で左右差は改善してきますので気長に努力していきましょう!
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