肩甲骨はがしという言葉は一度は耳にしたことがあるかと思います。肩甲骨がはがれるというのは、本当にべりべりっとはがれる訳ではなく(当たり前ですが)肩甲骨の動きを良くするということです。
肩甲骨は肩の動きに関係していて、背中や首と筋肉で繋がっているため、肩甲骨の動きが悪いと肩こり・首こり・背中こりの原因となります。
今回はバキバキな方でも肩甲骨の動きが良くなる方法を書いていきますね!
肩甲骨の動きチェック
自分の肩甲骨はよく動くのか?はがれているのか?ってなかなか分からないですよね。
そこで、どのくらい動くのかをチェックしてみましょう。やり方は簡単!
背中で手を繋いでみましょう。
右手は上から左手は下から背中に手を回して手を繋げられるでしょうか?左右交代でも同じくやってみましょう。
これには肩甲骨の上方回旋と下方回旋の動きが必要になります。更に肩の外転や肩甲骨の内転などの動きもスムーズでないと手が繋がりません。
左右両方手がしっかり繋げられれば肩甲骨の動きは良いと言えるでしょう!指先が触れるかどうかというギリギリであれば要注意。全然繋がる気配がなければ肩甲骨の動きが悪いでしょう。左右どちらかだけ出来なければ、肩甲骨の動きに左右差がありバランスが良くありません。
肩甲骨の動きが悪くなる原因の筋肉はここ!
肩甲骨は胸郭(肋骨)の上を滑るように動きます。その動きが本来動くべき可動をもっているか?が肩甲骨の動きの良さになります。
肩甲骨と胸郭は肩甲胸郭関節という関節となっています。ですが、他の関節のように骨と骨で作られている解剖学的関節とは違い筋肉を介して作られている機能・生理学的関節です。よって、筋肉からの影響がとても大きい関節でもあるのです。
肩甲骨の動きを左右する筋肉は以下の5つ。
- 僧帽筋
- 菱形筋
- 肩甲挙筋
- 前鋸筋
- 小胸筋
これらが肩甲骨に付着し肩甲骨の動きに作用している筋肉なのです。
肩甲骨をあまり動かさず固定された生活を繰り返していると肩甲骨周辺の筋肉が血流不足による質の低下や筋膜同士の癒着が起こります。すなわち筋肉が硬くなり柔軟性を失ってしまうのですね。筋肉の状態が悪いということは、当然首肩背中のこりにも繋がってきてしまいます。
人は後ろより前に腕を伸ばして作業をすることがほとんどですので、その体勢での固定が主になります。したがって背中や肩が丸くなり肩甲骨が外転する形での固定になります。
前鋸筋と小胸筋は短縮し、僧帽筋と菱形筋は伸張によって固定されます。肩甲挙筋は伸張にも短縮にもなります。
ここの筋肉を柔軟にしてあげることが肩甲骨の動きを良くするポイントになるのです。
自分でできる肩甲骨はがし
では自宅でできる肩甲骨の動きを良くする体操を行ってみましょう!硬くなった筋肉が柔らかくなるには
①筋肉へ弛緩する指令が出る
②筋肉内の血流が回復
この二つが重要です。まずは弛緩する指令が出るように毎日繰り返しましょう。指令が出るようになると徐々に筋肉が動き出し、血流が回復します。血流が回復することで筋肉の質が徐々に回復するのです。
大切なのは固定されないよう毎日繰り返し動かすことです。
癒着されているほど頑固ですが、組織は絶えず代謝を繰り返しているので続けていくことで必ず改善します!
【肩甲骨回し】
両手を背泳ぎするように大きく後ろへ回していきましょう!掌は外へ向け、出来るだけ大きな円を描くように回します。
【肩甲骨の内転外転】
体の前で腕を伸ばし手の甲を合わせます。そこから肩甲骨を寄せるように肘を後ろへ引きます。肩甲骨を開いて寄せるを繰り返しましょう。
【肩甲骨の上方下方回旋】
掌を外に向けてうでを上に伸ばします。そこから肘を下へ下ろします。腕は出来るだけ後ろへ引いて肩甲骨を寄せるようにして上下運動をするのがポイントです!
まずは1日3回を3ヶ月続けてくださいね。どんなにバキバキな方でも肩甲骨の動きが良くなります^ ^
最後の1回はお風呂上がりなど体が温まった時に行うとより効果的ですよ。
まとめ
肩甲骨はがしは施術者にやってもらうのも良いかと思いますが、日頃から動かすようにすることで自分でもはがすことが出来ます!
また、整体院などで肩甲骨をはがしてもらった後も自分で動かす習慣をつけることではがれた肩甲骨を維持することが出来ますよ(^_−)−☆
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