朝起きたら首が回らない!寝違えはほとんどの方が経験があるのではないでしょうか。半日で治るものから数日間長くて1週間続く方もいます。
変な寝方をしたのかな?それもありますが、原因はそれだけではありません。
寝違えを起こしやすい人が実はいるのです。今回は寝違えた時の対処方法と寝違えになる頻度を減らす予防方法について書いていきます。
寝違えとは?
寝違えとは、実は首に起こるぎっくりのことを言います。ぎっくりと聞くと「ぎっくり腰」が有名ですが、首に起こる「ぎっくり首」もあるのです。そして、
一般的に睡眠時や起床時に起こるぎっくり首を「寝違え」と呼びます。
ぎっくりとは何らかのきっかけで筋肉・筋膜・靭帯などの組織に炎症が起こること。
睡眠時は血流も穏やかになり、動きも少なくなる時間帯です。筋肉含め組織が固まりやすい状態にあるなか、ふいに筋肉へ力がかかったり伸ばされることで炎症が起きてしまうのです。
寝違えになりやすい人の特徴
寝違えは誰でも起こりますが、月に数回も起こってしまう人もいれば年に1度あるかないかの人もいます。この頻度の違いは何でしょうか?
それは「寝具が合わない」「肩こり首こりがある」の二つが考えられます。
「寝具が合わない」とは、枕の高さや敷布団の固さ。就寝時の理想は脊柱のS字カーブがそのまま保てていること。枕の高さが高すぎたり低すぎたり、敷布団が固すぎたり柔らかすぎたりすることで脊柱のS字カーブが崩れてしまい腰や首に負担がかかります。
その状態で長時間固定されていると関節が圧迫されたり筋肉が引き伸ばされた状態になり、寝違えが起きてしまいます。
寝違えが頻繁に起きてしまう方は、寝具をいまいちど見直し体に負担のないものを選ぶことも大切です。
次に「肩こり首こりがある」という方。ぎっくり腰も日頃から筋肉の疲労が溜まっている方が発症しやすいのと同じで、寝違えも日頃から肩や首が凝っていて筋肉の質が悪くなっている方に起きやすいのです。
疲労が溜まり血流が悪い筋肉は質が落ちて傷つきやすくなっています。ちょっとした動作が引き金となりぎっくりが起こります。
もともと肩こりや首こりがある方が就寝中に首に負担をかけ続けてしまっていたり起床時にふいに首を動かすことで、それが引き金となり寝違えてしまうのです。
寝違えを予防するには肩こりや首こりの改善がとても大切になってきます。猫背やストレートネックまたは首の歪みなども首こりの原因になりますので、全体の姿勢改善をしていくと良いでしょう!
寝違えになったら!?
もし寝違えてしまったら、どう対処したら良いのでしょうか?
首もぎっくり腰と同じ対処になります。炎症初期は安静にして痛みが強い時は10分程度のアイシングを30〜40分間隔で何回か繰り返しましょう。
やってはいけないのが痛い部分を揉むこと。目には見えませんが、皮膚の中に傷があると思ってください。傷付いている部分を揉んでしまったら炎症が広がってしまい悪化し治りが遅くなってしまいます。
痛みが丸一日たっても治らない時は痛み止めを使うなどして様子をみますが、痛みがいっこうに引かない場合や酷くなる場合は他の病気が隠れている場合がありますので整形外科で診てもらうようにしましょう。
痛みが和らいできたら、少しずつ動かしていきます。回復期には血流を促した方が早期治癒に繋がります。とは言っても急に振り向いたり大きく首を動かしたりなどはしてはいけません。痛い部分を強く揉むのもやめましょう。
【寝違え改善トレーニング】
- 抵抗力をかけながら痛くない方向へ動かす
- 痛くない方向へ動かして抵抗力をかけながら元へ戻す
- 痛い方向へ動かして抵抗力をかけながら元に戻す
- 抵抗力をかけながら痛い方向へ動かす
痛い方向へ動かすときは無理のない範囲で行いましょう。抵抗力というのは、頭を動かす動作に手で抵抗をかけていくことです。自分でも出来ますが、誰かに手伝ってもらうと尚良いでしょう。
寝違えの予防には…?
寝違えをよく起こしてしまう人は、まず寝具の見直し。そして姿勢の改善や首肩こりの改善をしていくことが予防になります。
首周辺の状態を良くしておくことで、ちょっと負担がかかる寝方をしてもぎっくりが起きにくくなりますし、なったとしても短時間で回復します。
何度も寝違えてしまうようなら、もともと首の状態がベストではないんだという目安にしストレッチや体操などケアをしていくと良いですね^ ^
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