歳を重ねるにつれて声が低くなってくる現象、あれは何なんでしょう?
声は意外とその人のイメージに大きく関わってきます。
声の老化の原因や、低くならず今の声をキープするための方法をまとめました。
声の高い低いは何で決まるの?
声の高い低いではもともと持っている生まれつきなものと性別によるもの、そして心因的な要素とあります。
声帯の長さ
声帯とは気管の手前にあり、声を出すための器官です。息を吸う時には開き、食べ物を飲み込む時には閉じます。声を出すときには声の出し方によって開閉をコントロールして振動させ多様な発声を可能にしています。
地声の高い低いはこの声帯の長さが大きく関わってきます。声帯が長いと声が低くなり、短いと高くなります。個人差がありますが体の大きい人や背の高い人は声帯そのものも大きく(長く)低い声になりやすいのです。
男性が思春期の時期に声が低くなるのも喉仏の成長の影響で声帯が長くなるからなのです。
声帯の張り
もともとの声の高さや低さは個人差ですが、それぞれ高い声も低い声も出せますよね。
高い声を出すときの声帯には張力がありピンと張ってる状態。低い声を出すときは緩んでいる状態です。
興奮している時、緊張している時に声が高くなるのは声帯にも力が入るから。
リラックスしていたり、慣れ親しんだ相手との会話では声が低くなりますものね。
ホルモン分泌
男性ホルモンのテストステロンが多い人は声が低くなります。女性が声の低い人を魅力的に感じるのは男性ホルモンに反応しているとも言われています。
逆に男性が声の高い女性を魅力的と感じるのは男性ホルモンが少なく女性ホルモンが正常に分泌しているのを本能的に感じ取っているのです。
※声の好みはそれぞれ違いますが、統計的なものです
加齢により低くなる原因
では「生まれつきの声」や「性別」、「心因的なもの」ではなく『加齢』で低くなってくるのはどのような原因が考えられるのでしょうか。
筋力の低下
声帯が張っていると高い声になり緩んでいると低い声になるということでしたね。
それと同じで筋力が低下して張りが弱くなってくるというのが原因として考えられます。
声帯の周辺にも筋肉があります。それらの筋肉の衰えで声帯も緩み声が低くなったり高い声や大きな声が出にくくなったりします。
普段から適度に歌ったり喋ったりして声帯周辺の筋肉を使ってあげると声帯の緩み予防になります。さらに声に抑揚をつけて色んな声をだすようにすると効果的です。
そのほかにも舌を動かすことで声帯と筋肉で繋がっている舌骨筋など直接声帯周辺の筋肉を動かすことができます。
- 口を閉めたまま歯と唇の間をぐるぐる動かす
- 上を向いて口を開き、舌を突き上げて左右に動かす
どちらの方法でも構いません。やりやすい方法で毎日の習慣にしましょう!
女性ホルモンの低下
加齢とともに必然と減ってくる女性ホルモン。女性ホルモンが減ってくることで女性も徐々に男性っぽくなり声が低くなったりうっすら髭が生えたりしてきます。これは仕方のないことですが、女性ホルモン分泌量の下降線は緩やかにすることができます。
女性ホルモンを正常に分泌させたり下降線を緩やかにするには生活習慣が大切。バランスの良い食事・質の良い睡眠・適度な運動・ストレスを溜め込まない・体を温めるなどありきたりですがこれが一番の近道なのです。そして付け加えるならば女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンを積極的に摂取するように心がけると良いでしょう。
若い女性でもこの生活習慣が崩れてくると女性ホルモンのバランスが乱れ、分泌が減ってきてしまいます。
女性ホルモンの安定は女性らしさの要。とてもデリケートなので大切にしましょうね^ ^
潤いの低下
普段の会話で声帯は閉じたまま振動しています。地声というものです。やはり長年閉じたまま振動させていると徐々に声帯も劣化してきますし炎症も起きやすくなります。そして炎症が起こってしまった時の治りも遅くなります。
喉が乾燥していたり加齢により体の潤いが低下してくると、声帯の潤いもなくなり声がしわがれたりかすれたりしてきます。その状態で声を出していると更に炎症が起き、徐々に高い声が出なくなってしまいます。
喉の乾燥は大敵。水分や飴などで常に潤すように意識をしていきましょう。
緊張感のない生活
声の抑揚は気持ちで上下します。嬉しい時や楽しい時、びっくりした時や興奮している時には副交感神経が優位になり声帯にも張りがでます。
そのような気持ちの高ぶりが少ない生活、または緊張感のない生活が続くと声帯が張る機会も少なくなり緩んだ状態が定着してしまいます。
声帯の張りは声のトーン、生活の張りにも関係があると言えるでしょう。最近甲高い声をあげることがなくなってきたなと思ったら是非楽しい計画を立ててみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。加齢とともに声が低くなってくる原因は老化によるものもありますが、決してそれだけではありません。
もともとの地声云々ではなく歳を重ねても可愛らしい声をしている女性はどこかいつも楽しそうですよね?
声もその人の印象に大きな影響があります。顔も体もアンチエイジングを目指すなら声もアンチエイジングしていきましょう(^_-)
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