中性洗剤でこすっても落ちない、浴室扉の樹脂パネルの黒いシミ。見た目のストレスが地味にキツいですよね。強い洗剤は不安だけど、このまま放置も嫌…というやつです。
実は「湿布パック」や「直噴射」だけだと、薬剤が当たるムラで落ち方がブレます。効くのに残る、あのガッカリ感が起きる原因はここにあります。
今回みなさんに提案する方法は、「塗り付ける」方法です。キッチンペーパーで薬剤をムラなく広げたら、同じ放置時間でも結果が劇的に安定します。黒いシミが、文字通り一掃されました。
この黒いシミが・・・

こうなります!

どうですか?劇的じゃないですか!?
是非とも最後まで読んで、皆さんも黒いシミから解放されてください!
浴室扉の樹脂パネルに黒いシミが残る理由

樹脂パネルを掃除していて一番疲れるのは、「しっかりこすったはずなのに、洗い流すと黒い点々が居座っている」ときですよね。私も2025年12月18日の検証で、ブラシが悲鳴を上げるほど磨きましたが、結果は惨敗でした。
結論、中性洗剤で落ちない黒いシミの正体は「黒カビ」である可能性が極めて高いです。 汚れが素材の微細な凹凸に根を張っているため、物理的な摩擦(こする掃除)では表面をなでているだけに過ぎません。
中性洗剤で落ちない汚れは黒カビの可能性大
多くの方が最初に試すお風呂用の中性洗剤は、皮脂汚れや石鹸カスを浮かせるのが仕事です。しかし、樹脂パネルの奥に食い込んだ黒カビの細胞を分解する力はありません。
前回の検証では、表面のヌメリは取れたものの、黒いシミだけは1ミリも動きませんでした。このとき「相手は汚れではなく生物だ」と痛感しました。中性洗剤で落ちた汚れと、どうしても残ってしまった汚れのリアルな境界線については、以下の記事に詳しくまとめています。

黒カビかどうか見分けるチェックポイント

「うちの汚れも黒カビなのかな?」と迷って時間を無駄にしないために、私が現場で確認している3つの判別法を紹介します。
- 塩素系洗剤で「色の変化」があるか:カビキラーを少量つけてみて、少しでも色が薄くなるなら黒カビ(色素を持つ汚れ)で確定です。
- 汚れが「点々(粒)」の集まりか:泥や石鹸カスは「面」で汚れますが、カビは小さなドットが集まったような形をしています。
- こすっても「動かない・形が変わらない」か:表面に乗っているだけの汚れならブラシで形が崩れますが、根を張ったカビはびくともしません。
今回の検証での決定打は、「薬剤がしっかり当たった場所だけ、綺麗に点々が消えた」という事実です。これは化学反応によってカビが死滅した証拠。逆に言えば、洗剤が触れていない場所は、どれだけ放置しても残り続けます。
なぜこの汚れが黒カビだと推測できるのか、その論理的な裏付けについては、こちらの考察記事で深く掘り下げています。

今回の答え:湿布より簡単な「キッチンペーパー塗り付け術」が特効
浴室扉の樹脂パネルにこびりついた黒いシミを攻略する最短ルート。それは、キッチンペーパーを使った「塗り付け術」です。
これまで「湿布パック」や「スプレー直噴」を試してきましたが、どうしても落ち方にムラが出ていました。しかし「塗り付け」は、同じ30分の放置時間でも黒い点々が根こそぎ消え、残りゼロの完璧な仕上がりになったのです。
湿布と直噴射が安定しない理由は「当たりムラ」

カビ取りの定番手法には、樹脂パネルのような垂直面では致命的な弱点がありました。
- 湿布パックの落とし穴:濡れたパネルにペーパーを密着させるのは至難の業です。角やフチがすぐに浮いてしまい、そこだけ薬剤が届かずカビが生き残ります。
- 直噴射の限界:スプレーは薬剤が「点」で当たります。飛び散った場所は落ちますが、噴霧が薄かった場所や、液だれして隙間ができた場所には、きっちり黒いシミが残ります。
「頑張って掃除したのに、まだ点々がある……」というあの絶望感。原因はパワー不足ではなく、「カビに薬剤が触れていない死角」があっただけなのです。
塗り付けは薬剤を「面」で強制密着させられる

「塗り付け術」のメリットは、薬剤の分布を自分の手でコントロールし、逃げ場をなくせることです。
やり方は驚くほどシンプル。薬剤を含ませたキッチンペーパーで、ペンキを塗るようにパネルをなぞるだけです。これでスプレー特有の「当たっている場所といない場所」の差を物理的にゼロにできます。
【現場の気づき】
実際に試して感動したのは、「薬剤の節約」と「確実性」の両立です。ビタビタに湿布を貼るよりも少ない液量で、パネル全体に均一な膜を作れました。特に、スプレーでは狙いにくいドアのフチや段差部分も、ペーパーで「クイッ」となぞるだけで確実に薬剤を届けられました。
同じ放置時間で比べた3つのやり方と結果

検証条件はすべて「放置30分」。手法による「確実性」の違いをまとめました。
| やり方 | ムラの発生要因 | 清掃後の仕上がり |
|---|---|---|
| 湿布パック | 密着不足・浮き | △ まだらに残る |
| 直噴射 | 液だれ・噴霧ムラ | 〇 落ちるが一部残る |
| 塗り付け術 | 手作業でムラを抹殺 | ◎ 完勝(残りゼロ) |
キッチンペーパー湿布パックとカビキラー直噴射の結果
キッチンペーパー湿布と直接噴霧をした写真がコチラです。

左がキッチンペーパーシップ、右が直接噴霧。
そして30分後の結果がコチラ。

キッチンペーパー湿布:30分放置しても、黒いシミが点々と残り、落ち方はイマイチ。
物理的に密着させるのが難しすぎます。自重で端から浮いてしまい、その隙間から薬剤が下へ逃げてしまいました。ペーパーが張り付いていた場所だけ白くなる「まだら模様」になり、二度手間です。
カビキラー直接噴霧:落ちるが、狙いが外れた場所はきっちり残る。
一番楽ですが、液だれの筋状に白くなるため、噴霧が薄かった隙間には黒カビが居座り続けます。「落ちている場所があるだけに、残った場所が余計に目立つ」という、モヤっとする結果でした。
そしていよいよ本命のキッチンペーパー塗り付け
こちらが塗りつけ直後。手袋を外している間に泡が消えてしまった模様。
これで本当に効果あるのか?と一抹の不安を抱えながら30分待つことに

そして30分後。シャワーで洗い流した結果がこちら。

結論:30分後、黒いシミが消えました。ほぼ完ぺきです。
スプレーした後にペーパーで塗り広げるこの方法が、圧倒的な「特効薬」でした。運任せの密着や噴霧を、自分の手で「面」に書き換える感覚です。特別なテクニックは不要、ただ「塗りつぶす」だけで勝てます。
手順公開:キッチンペーパー塗り付け術のやり方

作業前に揃えるもの
塩素系カビ取り剤は非常に強力です。作業を始めてから「あ、マスク忘れた」と中断するのは、吸い込みのリスクを高めるだけでしかありません。一気に揃えてから始めましょう。
- 塩素系カビ取り剤:泡タイプが塗り広げやすくおすすめ。
- キッチンペーパー(厚手):薬剤を保持し、破れにくいもの。リード等のフェルトタイプが理想的。
- 拭き上げ用クロス:水分を完全に断つためのマイクロファイバー。
- 安全装備セット:手袋、保護メガネ、マスク。これは「三種の神器」です。
塗り付けの手順
- 換気と準備:換気扇を最強にし、手袋・メガネ・マスクを装着。
- 薬剤をペーパーに含ませる:ペーパーをたたみ、カビ取り剤を「ひたひた」に含ませます。
- 樹脂パネルへ塗り広げる:黒い点々を塗りつぶすように滑らせます。凹凸の奥まで薬剤を押し込むイメージでなぞるのがコツです。
- 放置(30分目安):乾きそうな場合は、上から軽く追いスプレーをしてください。
- 徹底的に洗い流す:ヌメリがなくなるまで、温水シャワーで念入りに流します。
- 拭き上げ乾燥:マイクロファイバークロスで水分を完全に拭き取ります。
【特効のコツ】
「角とフチを最後にもう一度だけなぞる」こと。直噴射で残りやすいフレームとの境界線を意識的に塗りつぶすだけで、仕上がりが劇的に変わります。
安全にやるための注意点

強力な薬剤ゆえに、安全確保は絶対です。ここを疎かにすると、健康を損なうリスクがあります。
塩素系は「混ぜない・換気・保護具」が鉄則
- 酸性洗剤と混ぜない:有毒ガスが発生します。クエン酸などが残っていないか必ず確認を。
- 空気の流れを作る:換気扇+窓やドアを開けて、空気の通り道を作ってください。
- フル装備で挑む:手袋、メガネ、マスクは「必須」です。
素材の変色を防ぐ「パッチテスト」
メーカーによって耐薬品性が異なるため、いきなり広範囲は危険です。私はまず扉の一番下、角の数センチだけで試しました。10分の確認が、取り返しのつかない変色ミスを防いでくれます。
黒いシミが残るときの「追加の一手」

もし1回で落ちなかったとしても、焦る必要はありません。原因はパワー不足ではなく「物理的な接触不足」である場合が多いからです。
2回目はピンポイントで
残った場所だけを小さく切ったペーパーで狙い撃ちします。指先でグッと押し付けるように塗り込めば、2回目でほぼ消えます。
深追いは厳禁
2回しっかり塗り付けても変化がないなら、それはカビではなく「素材自体の劣化・変質」の可能性があります。これ以上はパネルを傷めるだけなので、作業を完了しましょう。
| 状態 | 判断 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 少しでも薄くなった | まだカビが残存 | ピンポイントでもう一度 |
| 全く変わらない | 素材の変色・劣化 | 作業完了とする |
再発を減らすために:洗浄後の「勝ち工程」

カビ再発を防ぐ最大のポイントは、洗浄直後の「徹底した水分除去」にあります。
シャワーで流しただけでは、樹脂の凹凸に水分が残り、次のカビの温床になります。今回は、洗い流した直後にマイクロファイバークロスで水分を完全に叩き出しました。
さらに、黒カビをゼロにした直後に「防カビくん煙剤」を投入。胞子をあらかじめ叩いておくことで、次回の「塗り付け術」の出番を数ヶ月先まで延ばすことができます。
まとめ
浴室扉の樹脂パネルの黒いシミは、湿布より「キッチンペーパー塗り付け」でムラを潰すのが最短ルートです。同じ30分でも、薬剤を「面」で当てるだけで結果は劇的に変わります。
汚れの正体が本当にカビなのか、判断に迷う方はこちらの記事も参考にしてください。正体がわかれば、迷いなく攻めることができますよ。


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