「バスタブはもう、こすりません!」
あのCMを見て、「本当に?そんな夢のような話があるの?」とテレビに突っ込んだのは私だけではないはずです。
こんにちは、毎日のお風呂掃除で腰が悲鳴を上げている、50代ブロガーのメリ爺です。
年齢を重ねると、あの「浴槽にかがみ込んでゴシゴシこする動き」が本当にキツいんですよね。
だからこそ、「シューッとかけて流すだけ」という魔法のような言葉にすがりたくなる。
正直に告白します。私は過去に何度かこの商品を使ってみたことがありますが、「……うーん、落ちてなくない?」と感じてやめてしまった経験があります。
「やっぱりこすらないと無理じゃん」と。
でも、本当にあれは「効果がなかった」のでしょうか? それとも「使い方が間違っていた」のでしょうか?
今回は、メーカーの公式情報を徹底的に洗い直し、ネット上の賛否両論の口コミも調査したうえで、改めて自宅の浴槽でフェアな再検証を行いたいと思います。
もちろん、メーカーからの提供など一切ない自腹レビューです。
「良いものは良い、合わないものは合わない」と、正直に書かせていただきます。
この記事でわかること
- バスタブクレンジングが想定している「落とせる汚れ」の種類
- ネット上の「こすらなくていい/結局こする」実体験の傾向
- 筆者の自宅の浴槽では、どこまで「こすらない」が現実的なのか
- バスタブクレンジングが向いている人・向いていない人
浴槽の汚れの種類と原因
検証に入る前に、敵を知ることから始めましょう。一口に「浴槽の汚れ」と言っても、実は正体が違います。
- 湯アカ(皮脂+石鹸ザラザラ):
お湯の水面ラインにつきやすいザラザラ汚れ。水道水のミネラルと皮脂が混ざったもの。これを放置すると落ちにくくなります。 - 純粋な皮脂汚れ(ヌメリ):
浴槽の底やお湯に浸かっていた部分全体のヌルヌル。比較的新しい汚れ。 - 石鹸カス(白いモヤモヤ):
体についた石鹸成分が浴槽に残り、白く膜を張ったような汚れ。これも乾くと厄介です。 - 水アカ(白いガチガチ):
水道水に含まれるカルシウムなどが固まったもの。鏡や蛇口によくつきますが、浴槽のフチにも発生します。これは簡単には落ちません。 - カビ・ピンクぬめり:
菌の繁殖によるもの。黒カビは根が深く、漂白剤が必要です。
※今回の検証で、筆者宅の浴槽に付いていた汚れは後半で紹介します。
ルックプラス バスタブクレンジングとは?メーカーの主張と想定汚れ
さて、今回の主役「ルックプラス バスタブクレンジング」の立ち位置を確認します。

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キャッチコピーは強烈な「バスタブはもう、こすりません」。そして「60秒待って流すだけ」。
しかし、メーカーの説明をよーく読むと、万能な魔法の液体とは言っていないことに気づきます。
公式サイト等の情報を整理すると、この洗剤がターゲットにしているのは「浴槽内の、比較的軽め〜中程度の湯アカ」がメインです。
逆に、床・壁・洗面器などの石鹸カスや、ガチガチの水アカについては、説明書きに小さく、しかしハッキリとこう書かれています。
「こすり洗いが必要」と。
つまり、メーカーの「こすらなくていい」は、条件が整った浴槽の湯アカ汚れに、かなり限定された話なのです。
メーカー推奨の使い方を改めて整理してみる
もしかしたら、私の過去の失敗は使い方が適当だったからかもしれません。
改めて公式推奨の「正しい手順」をおさらいします。
- 浴槽の水を抜く:
お湯が入ったままではいけません。 - 全体にまんべんなくスプレーする:
ここが重要。「シューッ」と腕をスライドさせて、青いミストが浴槽全面にかかるようにします。
「標準的な浴槽で約15プッシュ」が目安です。ケチってはダメです。 - 60秒以上放置する:
汚れを化学的に無力化する時間です。 - こすらずにシャワーで流す:
水圧強めのシャワーで洗い流します。
ただし、ここにも重要な但し書きがあります。
「落ちにくいときは洗剤を再度かけてください」「それでも落ちない汚れは軽くこすってください」。
潔いですね。メーカー自身も「100%落ちるわけじゃないよ」と認めているわけです。
世間の声・他の人の検証記事をのぞいてみる
私以外のユーザーはどう感じているのでしょうか?
「こすらなくてOK派」の声
「本当にこすらなくてよくなった!」「革命的にラク」という声も確実にあります。
特に、毎日マメに掃除していて、汚れが溜まっていない家庭では絶賛されています。
「条件付きならアリ派」の声
「ザラザラは落ちるけど、ヌルつきが残る日はこする」「2回に1回はスポンジを使う」という現実的な運用をしている層です。
「全部は落ちないけど、こする力が弱くて済むからラク」という評価も多いです。
「正直うちは合わなかった派」の声
「洗剤の減りが早すぎてコスパが悪い」「流した後のヌルヌル感がどうしても嫌」「結局こするなら普通の洗剤でいい」という厳しい意見も。
特に、「しばらくお風呂掃除をサボった後の汚れ」には無力だった、という声が目立ちます。
参考にした検証記事・レビュー記事
CMどおり本当に“こすらなくていいのか?”を、腰がツラい勢目線でちゃんと検証してくれている王道レビューです。

クリーニングのプロ目線でバスタブクレンジングとバスマジックリンを並べて比較していて、メーカーの売り文句と実際の立ち位置を整理するのにちょうど良い記事です。

『こすらなくてOKなのは分かってるけど、結局ちょっとはこすっちゃうよね』という、人間くさい本音が書かれていて、筆者のスタンスに一番近いと感じたレビューです。
何回かちゃんと使ったうえで『ぬるぬるが気になるからリピはしない』と結論を出していて、辛口寄りの意見として紹介しておきたい記事です。
メリ爺が自宅の浴槽で再検証してみる
それでは、いよいよ本番です。我が家のそこそこ年季の入った浴槽で試してみます。
再検証の条件(浴槽の状態・汚れ・放置日数など)
さて、では私が検証しましょう。ここで汚れを溜めたりといった不自然な事はせず、日常のルーティンの中で試します。
我が家のパターンは、前日の夜に入浴したあと、そのまま浴槽にお湯を張ったまま翌日の夕方まで置いておくスタイルです(最後にすぐ水を抜かないので、水が浴槽に残ったままになっています)。
今回は、そのお湯を洗う直前に一気に抜き、水が抜けた状態から掃除をスタートしました。
洗う直前の浴槽の状態がこれです。

今日の浴槽はそんなに汚れてはいませんでした。
この程度ならどうにかなりそう!
メーカー推奨どおりに使ってみた手順
自己流は封印し、パッケージ裏面の説明を一言一句守って実行します。
シューっとゆっくりトリガーを引きながら横にスライド。壁全面に洗剤液が掛かるように吹きかけ、そのあとに浴槽の底にも満遍なくかけました。
しっかりとかけたので結構使ったかも・・・

実際に洗剤をかけた直後はこんな感じです。
ついでに浴槽のパッキンの部分がピンク汚れが出ていたのでそこにもかけて置きました。


この状態で2分ほど放置しました。
再検証の結果【こすらずにどこまで落ちたか】
2分後・・・シャワーで洗い流します。

さてどうなったか。
今回は汚れが目立たなかったので見た目では中々わからないのですが、流しながら浴槽の横の部分を触った感触は「落ちているなぁ」と思います。ヌメリは無かった感じですね。
しかし、パッキンのピンク汚れは・・・ダメでした。さすがにこれは厳しいか・・・

今回の検証結果について
今回は浴槽の汚れが軽かったせいもあり、擦らずに汚れを落とすことができました!
いや・・・これはラクチンですね。あとは洗剤量を適量にする事が出来れば良いかな。今回はかなり使ってしまったので・・・コスパ悪すぎです。
ただし、あくまで今回は「前日の入浴から1日置いた程度の、比較的軽めの汚れ」という条件での結果です。条件が変われば、同じように落ちるとは限りません。
我が家はたまにしつこい汚れが出る時があるので、その時に改めて検証して記事にしたいと思います。
バスタブクレンジングが向いている人・向いていない人
今回の検証を踏まえて、この洗剤が「合う人」と「合わない人」を整理しました。
向いていそうな人
- 毎日〜2日に1回は浴槽だけでも掃除する習慣がある人
- 浴槽のザラザラした湯アカがメインの悩みで、水アカ・カビが深刻ではない人
- とにかく「浴槽をゴシゴシこする時間」と「腰への負担」を少しでも減らしたい人
向いていなさそうな人
- 何日も放置して、まとめて一気に掃除したいタイプの人
- すでに水アカやくすみがかなり進んでいる浴槽の人
- 「この1本で床も壁も鏡も全部なんとかしてほしい」と期待している人
「日常的な浴槽の軽い汚れをサッと済ませる相棒」として割り切るならアリですが、“全自動で全部きれい”を期待するとガッカリする可能性が高いでしょう。
まとめ:50代の腰を守る“現実的な落としどころ”
- メーカーの言う「こすらない」は、比較的新しい湯アカ汚れに限定される。
- 蓄積した汚れや、水アカ・石鹸カスはこすらないと落ちない。
- 「基本はスプレーだけ、週に1回は軽くこする」といったハイブリッドな使い方が現実的。
バスタブクレンジングは、うまくハマれば“浴槽こすり地獄”から解放してくれる心強いアイテムです。ただし、万能薬ではありません。
自宅の浴槽の状態や、どこまで掃除頻度を上げられるかを考えながら、うまく付き合っていくのが現実的な落としどころだと感じています。
※本記事の内容は、あくまで筆者および各種レビューをもとにした個人的な感想であり、洗剤の効果を保証するものではありません。ご自宅の浴槽の素材や状態に応じて、必ず各製品の使用方法・注意書きを確認のうえご利用ください。


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