エプソムソルトの効果は本当?経皮吸収やその効果と必要性について

美容&アンチエイジング

海外セレブや人気女優が愛用していることで人気の高い『エプソムソルト』。欧米では昔から入浴剤として使われているもので、ソルトという名前ですが塩ではなく硫酸マグネシウムです。

発汗作用が高くデトックス効果があったり、肌の角質を除去し美肌効果もあると言われていますが果たしてそれらの効果は本当なのでしょうか!?

エプソムソルトの効果について詳しく見ていきましょう!

エプソムソルトとは?

エプソムソルトとは硫酸塩とマグネシウムで作られている硫酸マグネシウムのことです。化学式でいうとMgSO₄となります。

水分と反応すると熱を発する性質があり、温泉にも硫酸ナトリウムと共に含まれる成分です。また、入浴剤にも硫酸ナトリウムと共に硫酸マグネシウムが含まれているものが多くあります。

〈硫酸マグネシウムが含まれる入浴剤〉

市販の入浴剤の中にも硫酸マグネシウムが含まれているものがあり、温浴効果を得られます。成分は要チェックですね!

きき湯 マグネシウム炭酸湯

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バブ エピュール

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一方、硫酸マグネシウムが主成分の温泉や入浴剤は少なく温泉では北海道の旭岳温泉が貴重な硫酸マグネシウムが主成分の硫酸温泉になります。エプソムソルトは天然のミネラル成分硫酸マグネシウムが結晶化したもので、体にも優しく硫酸マグネシウムの効果を十分に得られる入浴剤になります。

〈エプソムソルト(硫酸マグネシウム)〉

一番人気の定番エプソムソルトがこちら。香りの展開もあり好きな香りを選べば極上の入浴タイムを楽しめます。(上:無香料 下:ラベンダー)

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エプソムソルトとは? 欧米でもっとも使用されている入浴剤です。 200年以上昔、イギリスのエプソムで発見され塩に似ているのでエプソムソルトと名づけられました。塩ではありません。アメリカではどんな田舎でも販売しています。そして古くから使用され...
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エプソムソルト(硫酸マグネシウム)は他に豆腐作りに使われるにがりにも少量含まれていますし、天日干しで作られる塩にも含まれています。

便秘薬や胆石症の治療にも用いられる成分です。

マグネシウムの必要性

マグネシウムは人間の体に必要なミネラルの一種です。

体内の約300もの酵素の働きを保つために働いているので、代謝機能全体にとても重要になる栄養素です。その他にも筋肉の収縮や神経機能・ホルモンの分泌・体温調節にも関わっています。

マグネシウムの60%は骨に存在することから、足りなくなると骨粗鬆症になるリスクも高まります。骨といえばカルシウムですが、マグネシウムはカルシウムの吸収を助けるために必要な栄養素なのです。

このように体内機能すべてに関わっているマグネシウムですが、現代社会ではマグネシウム不足の傾向にあります。

その理由の一つとしては、『食生活の欧米化による摂取量の減少』です。欧米人の70〜80%の方はマグネシウムが足りないと言われており、食事が欧米化した日本でもマグネシウムが不足している人口が急増しています。マグネシウム含有量が多い食品は海藻類・魚介類・雑穀・豆類など。マグネシウムは体内で作ることができないので、これら食品から摂らなければならないのです。

そして二つ目の理由は『マグネシウムを排出してしまう生活』です。ストレスやアルコール摂取、そしてカルシウムの摂りすぎなどで尿中のマグネシウム値が増えることが分かっています。せっかく摂ったマグネシウムもこれらの原因で尿から排出されてしまうのです。

現代社会ではストレスとは常に付き合っていかなければならないほど切っても切れないものですし、ストレスでアルコールを飲み過ぎてしまう方も多いでしょう。最近のタンパク質ブームで牛乳やヨーグルトを大量に食べる人も増加し、カルシウムとマグネシウムのミネラルバランスが崩れてしまいマグネシウムが不足してしまいがちです。

ミネラルの中でもマグネシウムは今まであまり注目されてきませんでしたが、最近ではとても重要で現代社会においては積極的に体に取り入れたいミネラルのひとつということが分かっています。

エプソムソルトは本当に皮膚から吸収されるのか?

エプソムソルトは入浴剤です。果たして本当に皮膚から体内へ入り込むのか?というのが気になるところですよね。皮膚からは取り込めないという意見も中には見かけます。

これについては、医学会や大学教授の論文などで記述がありますので紹介しますね。

カナダのエイブラム・ホッファー医師が設立した国際オーソモレキュラー医学(栄養療法によって病気の予防や治療をする医学)での医学ニュースサービスでマグネシウムの大切さについて書かれています。

オーソモレキュラー医学ニュースサービスー日本語版 

この中で

『緩下作用を生じることなく治療用量でマグネシウムを摂る方法』とし、

その中で『経皮吸収型のマグネシウムローションを塗ったり、エプソムソルトを入れた風呂に入る。頻度は必要に応じて、数日おきにする。』

という項目があります。

食べ物で摂取すると(経口吸収)胃や腸を通り吸収されますが、経皮吸収では皮膚から吸収されるので下痢などが起きにくいというメリットがあるようです。

また、バスソルト専門店NEHAN TOKYO [ネハントウキョウ]さんのHP内でエプソムソルト入浴によりマグネシウムが吸収されることを検証したバーミンガム大教授の論文についての要約を紹介しています。(参考資料:Myth or Reality—Transdermal Magnesium?)

What’s Epsom Salt? [エプソムソルトとは?] 

このように、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)が皮膚から体内へ吸収されるということは既に実証されているんですね。経皮吸収について否定的な声もありますが、真実ということは確かのようです。

しかも、食事から摂るよりも安全で副作用もない(余った分は全て尿から排出される)とのことで安心して使えそうですね。

ただしエプソムソルト使用の注意点で、腎機能が低下している方は控えた方が良いとのこと。腎臓は体内のマグネシウム量を調整する働きがあるので、機能低下した腎臓では余ったマグネシウムを排出することができず高マグネシウム血症が生じやすくなります。症状として血圧の低下や吐き気・心電図異常などの症状があるので気を付けましょう。

エプソムソルトの効果

マグネシウムは細胞の中に多く存在し、細胞内のミトコンドリアでエネルギー生成するために必須のミネラルです。

【慢性疾患の予防】

足りなくなると糖尿病・心疾患・高血圧・高コレステロール・片頭痛・過敏性腸症候群・骨粗鬆症など慢性疾患が起こる原因にもなります。生活リズムや食生活が乱れている方はマグネシウム不足になっている可能性が高いので体内にマグネシウムを補充する必要があります。

【老化の防止】

また、マグネシウムは老化や寿命と深い関係のあるテロメア(染色体の末端部にあるDNA配列)の劣化を防ぐ働きがあります。いつまでも健康で若々しくいるためには体内のマグネシウムを欠乏させないということは必須条件となります。

【美肌・温熱・血行促進】

経皮吸収でのエプソムソルト(硫酸マグネシウム)としては、皮膚細胞の活性化があります。

老廃物を排出し、血行促進・温熱効果、美肌効果と肌そのものにも良い効果が期待できます。

更に体内に吸収され体の内側からも細胞機能が活性し老廃物の排出や血行促進・温熱効果が期待できるのです。

エプソムソルト入浴をしたあとはいつもの入浴より発汗し熱が冷めにくいことを感じるはず。

〜エプソムソルト入浴の注意点〜

老廃物排出のために細胞が活発に働くため、長湯をすると多少の疲労感も感じる方もいるかと思います。入浴後はゆっくり休むことをお勧めします。

また、入浴剤にも15〜20分まででそれ以上は控えるように説明があります。排出した毒素がまた体内に戻ってきてしまうという説もあるので使用法は守って入浴しましょう!

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