普段私たちが何気なくしている呼吸。日中、活動をしている時にはほぼ肺呼吸をしています。
肺呼吸も大切ですが、美容と健康を意識する女性が大切にしているのが「腹式呼吸」。
この腹式呼吸には体にとても良い効果が沢山あります。現代社会では意識しなくては忘れてしまいがちな腹式呼吸。
その大切さを改めて知っていただければ嬉しいです。
腹式呼吸の効果
ゆっくりと深い呼吸をする腹式呼吸。腹式呼吸で得られる効果をまとめました。
【美容面】
- 血流が良くなり肌のトーンがあがる
- 新陳代謝があがりシミ・シワ・くすみを防ぐ
【健康面】
- 代謝が良くなり中性脂肪が付きにくくなる
- 循環器系、胃腸の働きが良くなる
- 血液循環やホルモン分泌が良くなり免疫力があがる
【メンタル面】
- 自律神経が整い緊張がほぐれリラックス効果がある
- セロトニンの分泌で気持ちが安定し鬱や不眠にも効果
- ストレスが緩和しイライラ解消、心が落ち着く
- 酸素が行き渡り頭がすっきり、記憶力アップ
呼吸ひとつでこんなにも良いことがあるんです。生きているうえで呼吸はなくてはならないものですから、身体を大切にしている人は呼吸も大切にしているのです。
腹式呼吸と胸式呼吸の違い
呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があります。どちらも大切ですが今回は腹式呼吸に着目して説明をしていきます。
胸式呼吸は交感神経が優位になる呼吸です。肋間筋など胸郭(肋骨などで作られるカゴ状の骨)の筋肉を使い胸を前後に広げながら呼吸をしています。可動が少なく一度に沢山の酸素を取り込めないので、呼吸は浅くそしてリズムは早くなります。
腹式呼吸は副交感神経が優位になる呼吸です。横隔膜を大きく上下に動かしながら行うのでスペースが大きく広がります。胸式呼吸よりたくさんの酸素を取り込めるのが特徴。深くそしてゆっくりしたリズムになります。
ポイント①酸素量
腹式呼吸は横隔膜を使う呼吸で一度にたくさんの酸素を取り込めます。
この酸素は生きている限り絶えず必要となります。食事は数週間とらなくても生きていけますし、水も2〜3日飲まなくても生命を維持できます。ですが、酸素はどうでしょう。呼吸をしなくなって4〜6分で生命の危機となります。
生命維持のための機能すべて酸素なくしては行えないのです。
酸素は各組織の細胞内で使われます。酸素が体の隅々の細胞に行き届くことで、体内の代謝が円滑に行われ全ての機能が向上するのです。
疲労回復の効果もありますし、脳へたくさん酸素が供給されることで頭が冴えて記憶力アップなどの効果もあります。
新陳代謝が良くなるので肌のターンオーバーも正常に行われシミやくすみも改善!美肌効果があります。
もちろん代謝が良くなると食べたものが中性脂肪として蓄積されにくくなりますし、臓器など機能全体が正常に働くようになります。
エネルギー生成に関しては酸素によって約19倍も効率が良くなると言われていますので、酸素がどれだけ大切か分かりますね。
ポイント②副交感神経
ゆっくりと深い呼吸をすることで副交感神経が優位になり気持ちがリラックスします。
ストレスや過労で自律神経が乱れてくると緊張状態が続き常に浅い呼吸になってしまいます。怒りっぽくなったり気持ちが落ち込みやすい時などは自律神経の乱れがあることが多いのです。深い呼吸で副交感神経が優位になった時に分泌される「セロトニン」という幸せホルモン。このホルモンが分泌されると心が落ち着きイライラや鬱々した気持ちが緩和されるのです。
また、交感神経が優位なままですと睡眠の質も悪くなります。セロトニンが分泌されることで快眠ホルモン「メラトニン」が分泌され質のいい睡眠がとれるのです。
交感神経が優位になりがちな現代では深い呼吸をいかにできるか?が快適に生活する秘訣となるかもしれません。
ポイント③横隔膜
腹式呼吸は横隔膜が大きく動きます。横隔膜は腹腔の天井のようなもの。横隔膜が動くことで腹腔内の内臓も一緒に動き出します。腸のぜん動運動が促進され便秘解消したり、内臓の冷えなどにもとても有効です。
そして腹横筋など腹筋群も連動して動き出すのでインナーマッスル強化、ぽっこりお腹解消にも役立ちます。
血液循環も良くなり、免疫力アップの効果もあります。
浅い呼吸を普段から常に繰り返していると横隔膜の動きも少なくなり、硬くなってしまいます。それが猫背の原因や自律神経の乱れの原因になりますので普段から大きく動かすよう意識が出来るといいですね。
誰でも出来る腹式呼吸
仰向けに寝てお腹に手を当てましょう。横隔膜の動きを感じながら行うと分かりやすいと思います。
⒈まず息をゆっくり吐きながらお腹が凹んでいくのを感じます。吐き切って力が抜けるまで吐き切りましょう。この時、横隔膜は上へあがっています。
2.次に鼻から酸素を吸い込みます。お腹に酸素を送り込むようなイメージでお腹が膨らんでくるのを感じます。この時、肺は大きく膨らみ横隔膜は下へさがってきています。
この繰り返しが腹式呼吸です。
横隔膜の動きは感じられましたか?呼吸と連動して自然にお腹が動いてくるようになったら習得です!
習得したら立ったままでも椅子に座ってでもどこでもできます。
落ち着きたいとき、疲れた時などにいつでも取り入れていただくと良いと思います^ ^
まとめ
呼吸はいつでもどこでもコントロールできます。
美しい女性が腹式呼吸を大切にする理由は、心身の健康に大切で必要なことだから。
1日に1回でも心を落ち着かせ腹式呼吸取り入れてみてはいかがでしょうか。
コメント